3Dクラウドボイス

造形時の温度ムラを防ぐには

3Dプリンタの加熱ベッドは造形品の反りなどのトラブルを防ぐ役割を持っています。加熱ベッドからの熱は造形品全体に伝わっていき、最終的には造形品自身を通って逃げていくことになります。造形品が大きければ大きいほど表面積が大きくなるため造形品に温度ムラができやすくなります。大サイズの造形において反りやクラックが発生しやすくなるのは温度ムラが影響しています。

 

造形サイズによる温度ムラ

 

冬場は気温が下がることで温度ムラが発生しやすくなるため、造形失敗が多くなりがちです。特に3Dプリンタが開放式の場合は絶えず造形品が外気にさらされるため、熱が奪われてしまいます。できるだけ3Dプリンタ全体を覆うと熱の逃げが少なくなるので失敗が少なくなります。簡易的にはランプで温めるなどをやっている例もあります。

 

3Dプリンタ保温の例

https://daytonaplc.co.uk/3d-printer-enclosure/

 

ランプ加熱の例

https://www.fabbaloo.com/blog/2014/1/9/keeping-the-heat-in-3d-printing.html

 

スライサーによっては造形品の周囲に薄い壁を作ってくれる機能があります(ドラフトシールド)。その分フィラメントを消費しますが、3Dプリンタにつける覆いと同じようなもので、熱の逃げを防いでくれます。

 

ドラフトシールド(風よけ)

https://all3dp.com/2/abs-print-bed-temperature-all-you-need-to-know/

 

補助的な方法ですが、造形スピードを上げると積層した樹脂の熱が逃げる前に上の層を造形できるので、温度ムラを少し緩和してくれます。

 

それでもどうしても難しい場合は無理をせず、できるだけ小さい造形や高さを抑えた造形にする、造形を分割することも一つの方法です。

 

投稿者 Nature3D
プロフィール 自分で3Dプリンターのオリジナルフィラメントを作っている人 | 耐熱高強度PLA、高濃度木粉入りPP、導電性フィラメントなど http://nature3d.thebase.in | レビューでフィラメント無料 http://bit.ly/32JAA1l | フィラメントの話と樹脂全般の話 | プラスチック関係環境問題も
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